ONLINE STORE
NEWS / JOURNAL For BUSINESS
U-PRODUCTS Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.

EDITIONS

INTERVIEW

ま工房 makobo

転びそうで転ばない、「ゆれるだるま」の誕生秘話

「だるまさんって縁起ものでしょ?この形見たときに、ちょっとの揺れでは転ばない、転びそうで転ばないのが縁起良いな、って思ったのがきっかけで、これがだるまだったら洒落が効いてんな、って思ったんだよね。それに達磨ってみんな手描きなんだよ。それなら自分も一つ一つ手で作ったり描いてるから、おもしろそうだなって。」

牧田さんの工房にお邪魔すると、牧田さんが手がけたたくさんの楽しいモノたちに出会える。このだるまカップもそうだった。ひとつひとつ表情が違って、キリっとした顔のだるまもいれば、こちらまで顔が緩んでしまうくらいニッコリしただるま、ちょっと困った顔をしている表情のものまで、牧田さんの遊び心満載に描かれただるまたちが次から次へと棚の中から出てくる。

このダルマカップも、昔から伝えられる縁起物や郷土玩具からヒントを得て、牧田さんの視点で面白さや概念をとらえて、今のライフスタイルに合うことや、生活の中で使われることまでで考えて形にしていく。

粘土という素材が自分の手の中で立体になり、それが生活の中に楽しみやうるおいをもたらす道具になり、器になり、インテリアになる。その瞬間がすごくワクワクする、と目をキラキラさせて話す姿は、なんだか子供が面白いものを見つけて熱中する姿に似ている。

自身が楽しんでいるからこそ、このゆれるだるまカップは手に取る人の心にワクワクを伝えてくれる。中に入れた飲み物が、お酒であろうとジュースであろうと、おとなからこどもまで、手にした人を楽しく笑顔にしてくれる、転びそうで転ばないだるまカップ。

鼻の大きさ、形だけでも何パターンも試行錯誤。だるまらしく見えて、かつ愛らしくも見えるためのバランスが難しい、と、描きながらもこだわりのポイントを教えてくれる。

「ま、決まっちゃえば誰にでも描けるけどね。」
とおっしゃる牧田さんに、いやいや、そうおっしゃいますけど簡単には描けないですよ!と突っ込みを入れるのです。